赤信号点灯も運行再開 時速200kmで追突可能性も…重なった“人為的ミス”背景は【報道ステーション】(2026年10月29日)
スペインで高速列車2本が衝突し、69人が死亡、約200人がけがをしたと伝えられています。事故はマドリードからセビリアへ向かう路線で起きました。通信障害で停止していた列車に後続列車が追突したとされ、管制センターによる運行再開の判断が問題視されています。乗客名簿には日本人2人の名前があり、外務省が連絡を試みていると報じられています。
この動画の内容- スペインの高速列車衝突事故で69人死亡、約200人けが
- 通信障害で停止した列車に後続列車が追突
- 赤信号の状態で運行再開が指示されたことが問題視
- 乗客名簿に日本人2人、連絡はつながっていない
スペインで起きた高速列車同士の衝突事故は、一夜明け、甚大な被害の実態が明らかになってきました。 ■乗客は540人以上 救助続く カスティーリャ・ラ・マンチャ州 ガルシア・パヘ知事 「私たちは疑いなくスペイン全土に大きなショックをもたらした大惨事を経験しました。69人の死亡が確認されました」 2本の列車には、540人以上が乗っていたそうです。乗客乗員のけが人は約200人、そして、69人が亡くなるという、スペイン鉄道史上でも最悪規模の重大事故となりました。 事故現場では、車体を切り、クレーンで持ち上げて、救助活動は夜通し行われました。しかし、未だ被害の全容はわかっていません。 ■乗客名簿に日本人2人 連絡つかず 乗客名簿には、2人の日本人の名前があったそうです。 木原稔官房長官 「スペイン当局から乗客リストに邦人2名が含まれていると通報を受け、スペイン当局や鉄道会社等関連企業への確認・照会を行うとともに、大使館員を事故現場へ派遣しまして、情報収集、そして確認作業を行っております」 外務省が2人に電話をかけていますが、つながっていません。判明している犠牲者の中に2人の名前はなく、列車内に取り残されている可能性も低いそうです。周辺の病院などに搬送されたという情報も、今のところ得られていません。 ■2本の高速列車による衝突事故 赤い車両の『Iryo(イリョ)』と呼ばれる民間高速列車。白い車両は、国営の『Renfe AVE(レンフェ・アベ)』。どちらも営業運転の最高速度は、時速300キロになります。 この2本の列車は、出発した駅、目指す街も同じでした。 出発地は、首都・マドリード。終着地は、南部の重要都市・セビリアです。セビリアは、歴史ある古都でもあるため、 観光客も多く乗っていたとみられます。 28日午前7時54分、イリョが、マドリード駅を出発します。その6分後、レンフェ・アベが、続いて出発しました。 2両が衝突したのは、それぞれの出発から約1時間後、南に100キロの所でした。 事の発端は、通信障害でした。 スペイン プエンテ運輸相 「ウルダ駅の列車制御システムで、コンピューターの通信障害が発生した。この影響で、約63キロにわたる区間で、安全監視システムとの通信が途絶え、走行中のすべての列車が自動的に停止しました」 通信障害で停止していたのはイリョ。乗客乗員152人が乗っていました。そこへ、少なくとも397人が乗るレンフェ・アベが追突し、両列車が脱線しました。 追突時のスピードは、時速200キロに達していた可能性が指摘されています。 関係者によりますと、日本人2人は、後続の突っ込んだ方の列車の乗客名簿に名前があったそうです。 乗客 「車両の内部は完全に破壊されていました。座席は引きはがされ、前向きに座っていた乗客のほとんどは、投げ出されました。逆向きに座っていたので運がよかった。衝撃で座席に押し付けられ、すさまじい衝撃でした」 乗客 「突然、後ろから列車に追突されて、左側に列車があって、すべてがひっくり返りました。逃げる人、投げ出される人、みんなひどいけがでした。私たちの列車が5分か10分も停車していたのに、(追突した)列車に対して、停車の指示がないのはありえません」 スペインは、ヨーロッパ最大規模の高速鉄道網を持つ世界有数の高速鉄道大国です。国策として、この数十年間、新たな路線を次々と開通させてきました。 最初は、1992年、セビリア万博を機に開通した今回の事故があった路線でした。 スペインの高速鉄道網の特徴は、ほぼ中央にあるマドリードと、東西南北の主要都市や地方をつなぐよう放射状に路線を張りめぐらせている点です。 スペイン政府 「地方経済を活性化させ、国全体の結びつきを強める」 ただ、スペインでは、1月にも46人が死亡する高速列車同士の事故があったばかり。このときは、線路の破損で脱線した列車に対向してきた列車が突っ込むというものでした。 ところが、今回、単なる機械の故障では済まされない問題が浮かび上がっています。 スペイン プエンテ運輸相 「管制センターの職員が、運行再開の決定を行ったが、我々にとっては、説明しようのない状況です。列車が停止し、赤信号が点灯しているのに、運行再開の決断が下され、線路上に障害物があっても、列車を停止できる最高時速40キロー、いわゆる“減速運転”をすべきなのにされなかった」 当局の説明によりますと、線路上で停車している列車があるにもかかわらず、後続列車に運行再開の許可が出されたというもの。また、徐行の指示はされませんでした。 路線の拡大に伴い、利用客が激増するなかで、インフラ整備や職員の教育が後手に回っていた可能性も指摘されています。 鉄道関係者(エル・デバテ紙) 「運行を管理する職員への教育が不十分で、列車の遅れを出さないよう、現場に強い圧力がかかっていた」 スペイン サンチェス首相 「高速鉄道システムの信頼回復のために、安全対策をさらに強化すべきです。スペインで高速鉄道の事故が、今年、2度も発生するような事態は、到底、容認できるものではありません」 ■複数の“人為的ミス”が原因か 今回の事故は、マドリードとセビリアを結ぶ高速鉄道で起きました。 午前7時54分にイリョの列車が発車。6分後、午前8時にレンフェ・アベの列車が発車しました。 スペインでは、国鉄や私鉄が入り混じって、同じ路線を運行しています。ただ、線路の管理や列車への指令は国営企業が担当していて、違う会社でも、同じ管制センターの指令を受けて運行します。 午前8時30分ごろ、安全システムの故障で、衝突した2つの列車を含む、6本の列車が自動停止。 午前8時36分ごろ、安全システムが復旧せず、赤信号が出ている状態で、管制センターが2つの列車に対し“通常速度”での運行再開を指示。 午前8時48分ごろ、イリョから、何らかの理由で発車できず「停車したままだ」と管制センターに連絡。しかし、管制センターは後続のレンフェ・アベに停車を指示しませんでした。 午前8時53分にレンフェ・アベがイリョに衝突しました。 スペインの運輸相は会見で、こうした対応が事故の原因となったとしていて、人為的ミスだという認識を示しています。 ◆今回の対応などについて、鉄道の安全対策に詳しい関西大学の吉田裕教授は、疑問を呈しています。 吉田教授は「そもそもスペインの安全システムは自動で列車を制御していて、先行列車との距離に合わせ速度を制御する仕組みになっている」と指摘。そのうえで、大きく2つのミスが重なったとしています。「まず、システムが復旧しないまま、手動での運転再開にもかかわらず、通常速度“高速”での再開を指示したこと。そして、先行列車の停止を把握したにもかかわらず、後続の列車に停車を指示しなかったこと」を挙げていて「緊急対応の教育、訓練が十分されていたのか、疑問が残る」と話します。 吉田教授は「日本の新幹線の場合、何時間かかっても、システム復旧までは決して運転を再開させない」とも指摘します。 スペインでは、今年1月にも同じ高速鉄道の路線で46人が死亡する事故
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- youtube.com
- 元のページ
- https://www.youtube.com/watch?v=yjHcR2sKltk
- 動画プラットフォーム
- YouTube
- 配信元での公開日
- 2026年10月29日 16:25
- 長さ
- 16:21
- 配信元で公開2026年10月29日 16:25
- searchvideo が発見2026年10月29日 21:36
- 重複チェック済み
- 公開2026年10月29日 21:37
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