「一人の人間として見送る」孤独死に寄り添う葬儀店夫婦 年間7万7000人 実態は【羽鳥慎一モーニングショー】(2026年10月30日)
去年、自宅で亡くなった一人暮らしの人は全国でおよそ7万7000人にのぼります。その多くを身寄りのない高齢者が占め、火葬費などを公費で負担するケースが増えています。番組は、福島県いわき市で孤独死した74歳女性の事例を紹介し、孤独死の背景にある社会からの孤立を取り上げています。さらに、孤独死した人々の遺体の引き取りから埋葬までを手がける福島県の葬儀店夫婦の取り組みを伝えています。
この動画の内容- 去年の一人暮らしの自宅死亡者はおよそ7万7000人
- 福島県いわき市で74歳女性が孤独死した事例
- 身寄りのない高齢者の火葬を公費で賄う葬祭扶助の適用が過去最多
- 孤独死に寄り添う福島県の葬儀店夫婦の取り組み
去年自宅で亡くなった一人暮らしの人、いわゆる孤独死の数は約7万7000人です。その多くを占める、身寄りのない高齢者の火葬などを公費で負担するというケースが増えています。孤独死した高齢者に寄り添って、遺体の引き取りから遺骨の埋葬まで行っている葬儀会社を取材しました。 ■「20年近く音信不通」姉の“孤独死”に妹は “孤独死”した74歳女性の妹 「姉はこのベッドの上で亡くなっていました。仰向けで鬼のような形相でしたね」 誰にも看取られず、ベッドで74歳の女性は亡くなりました。 「20年近く音信不通だったので、久しぶりの姉の顔が死に顔だった。口を開けて目を開いて何かすがるような。孤独死ってこういうことだな、こういうふうに終わるんだなと」 枕元には飲みかけのコップ。机の上には物があふれ、洗濯物や洋服が散乱。ガスや電気は止められ、生活は困窮していました。 亡くなったのは、この家で1人暮らしをしていた河野まゆみさん(74)です。今月2日、福島県いわき市にある自宅のベッドで倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されました。死因は衰弱死でした。 「なぜ私を頼ってくれなかったの、こんなに近くにいたのにと悔やまれてなりません」 いたるところに残されている化粧品や洋服。河野さんはおしゃれが大好きな女性でした。 「きれいにすることが生きがいだったし、華のOL時代が、銀座時代が忘れられない、というのがあったと思うんですね」 ■ベッドのそばに1円玉 銀座にあった大手自動車メーカーで働いていた河野さん。20代は仕事に打ち込みましたが、人間関係に悩み、退職。その後は地元に戻り、この家で母と2人で暮らしていました。 ところが、2009年に母が亡くなると、河野さんは周囲との関係を絶ち、引きこもりがちに…。唯一の肉親である妹とも疎遠になっていきました。 河野さんは母の遺産などで暮らしていましたが、徐々に底をつき、生活は困窮。自宅はガスや電気が止められ、冷蔵庫の中には食べ物もほとんどありませんでした。 亡くなったベッドのそばに残されていたのは…。 「ここにお金としては1円玉しかありません。電話が止められてますから、(約500メートル先の)公衆電話まで行かなきゃいけないんですが、1円玉しかない。酷暑で衰弱して気力がない。どうしたらいいんですか。でも(発見された時)玄関が開いていた。だから最後の最後は気力を振り絞って誰かに助けを求めたかったんだろうなと想像すると、かわいそうでなりません」 机の上には9月のままのカレンダー。河野さんは9月下旬に亡くなったとみられています。 「普通の人のように25日に丸がついている。生きる気持ちはいっぱいあったんだろうなと思います。ここに(血圧を測った)メモがあって9月の12日と書いているので、(9月)12日までははっきり生きていたということが分かります」 孤独死を防ぐことはできなかったのか。妹は現実を受け入れられずにいます。 「本当に何とかならなかったのかなと思います。あまり信じられなくて簡単には受け入れられない気持ちなんですけど。普通の住宅地でも(孤独死は)起きるんですね」 ■背景に社会からの孤立 去年、自宅で亡くなった一人暮らしの人は全国でおよそ7万7000人。このうち、およそ4人に3人が65歳以上の高齢者で、その数は年々増え続けています。 さらに死後8日以上が経過してから発見された人の数は、全国で2万2000人以上とこちらも前年から増加。 背景にあるのが、「社会とのつながり」の希薄化です。 河野さんの近所の住人 「全く付き合いがなかったからね。だから何にも分からなかった」 内閣府によると、65歳以上の高齢者のうち、およそ6人に1人が「近所の人と付き合いがない」と答えました。地域社会から孤立してしまう現実が浮き彫りとなっています。 「警察の方に色々質問されて、それで初めて分かったんです。亡くなっていたって。こういうお話なんてしなかったから。(河野さんは)出て歩かないもん、外には出なかったから。言っちゃ悪いけども、亡くなったのも何にも分かんない」 孤独死が増え続けるなかで、さらに問題となっているのが火葬や納骨を行うための公費負担です。 厚生労働省によると、身寄りがなく、資産を残さずに亡くなった人の火葬費などを公費で賄う「葬祭扶助」の適用件数は全国で5万6000件を超え、過去最多を更新。国と自治体による負担額は年間120億円に上るといいます。 ■夫婦で営む葬儀店 そんな孤独死に寄り添う夫婦が福島県にいます。葬儀店「いしはら葬斎」を営む石原充さん(70)ときみ子さん(65)です。 この日、火葬場に運び込まれたのは77歳の男性。男性は身寄りもなく、1人で亡くなりました。 遺体の引き取り手がいないため、送り出すのはこの夫婦と火葬場の職員だけです。 火葬を終え、遺骨を手にして歩くのは石原さん夫婦。 きみ子さん 「(亡くなった)本人もこれで何となく終われたように思ってもらえてるから。私たちは安心、安堵(あんど)感が出てくるかな」 充さん 「炉に入った時が一番厳粛な時間なんですけど。もう最後はね、皆さん本当に『お疲れ様でした』っていう、そういう言葉は葬儀屋ならかけられるんじゃないか」 2人が葬儀店を始めたのは15年ほど前。あるニュースがきっかけでした。 きみ子さん 「たまたま死体遺棄のニュース、奥さんが亡くなってお葬式をするお金がないから(夫が)庭先に埋めたっていう。葬儀ってお金がかかるもんだよねっていうふうに思うのも、なんとなく違うような気もするし。安くできるのになっていう思いはあった」 一般的に100万円を超えるとされる葬儀。費用を抑えるため、葬儀で使う道具は夫・充さんの手作りです。霊柩(れいきゅう)車も軽自動車を使用し、経費を切り詰めています。 夫婦が行う葬儀は必要最低限。通夜や告別式は行わず、火葬のみで故人を見送る直葬は約10万円から行えます。 設立当初は全く仕事がなかったと話しますが、夫婦の取り組みが自治体の目にとまりました。 きみ子さん 「(市役所の担当から)『皆さんの税金だから安ければ安いほど僕たちは助かるんです』って。(市役所の)仕事をさせてもらえるようになってから、役所の方でお願いしている葬儀屋さんなんだよっていうことで、警察の方からの依頼も来たりっていうことで少しずつ増えていった」 そこから自治体や警察からの依頼で、孤独死や身寄りのない人の葬儀を引き受けることになった石原さん夫婦。 いしはら葬斎が1年間で行う葬儀は約250件。このうち孤独死や身寄りのない人の直葬が130件以上と、実に5割を超えています。 ■「一人の人として」想いは この日、夫婦は引き取り手のない遺骨を近くの寺に持ち込みました。納骨するのは80歳の男性と74歳の男性の2人です。ともに身寄りがなく、1人で亡くなりました。 充さん 「私たちが代理でやっているんですけど。あの世で幸せに暮らしていただけるように最後まで責任を持って」 供養を終え、誰も引き取ってくれない遺骨は同じ状況の遺
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- 配信元サイト
- youtube.com
- 元のページ
- https://www.youtube.com/watch?v=4kgCeE_ojOA
- 動画プラットフォーム
- YouTube
- 配信元での公開日
- 2026年10月30日 03:39
- 長さ
- 13:27
- 配信元で公開2026年10月30日 03:39
- searchvideo が発見2026年10月30日 04:17
- 重複チェック済み
- 公開2026年10月30日 04:19
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